上井草グルップボエンデ あんず介護日記2020年11月

11月22日（日）
本日の夕食はお寿司の出前をとりました。一口サイズの可愛い手毬寿司です。お寿司のお好きな方が多いあんずユニットはお食事が「お寿司」と決まると皆さん大喜びされるのですが、本日はいつもに増して見た目も可愛いお寿司で、皆さんお寿司を目の前にすると目を輝かせていました。「可愛いわね！色々ある！」「おいしそうね、こんな贅沢していいのかしら？」と笑顔で召し上がられています。気軽に外食が出来ない状況ですが、これから先もお食事を楽しめるよう皆さんのお好きなものやリクエストをたくさん聞いていきたいと思いました。

11月22日（日）
普段は午前中昼食作りをお手伝いしてくださり忙しいKMさんですがこの日は手の空いている時間が多かったので近隣のお散歩にスタッフと出かけられています。「久々にこの辺通るね、前にもあなたと出かけたことあるね」と何ヵ月も前の事も覚えていてくださりボエンデに戻られてからも「楽しかったよ、ありがとうね」と喜んでくださり僕自身も嬉しく思いました。

11月24日（火）
昼食のメニューをみなさんと考えているときのことでした。スタッフがカレーライスかハヤシライスどちらがいいかお伺いすると、みなさん「どっちでもいい」「よくわからない」と答えています。ルーのパッケージを見ていただき、おいしそうな方を選んでもらうよう提案をするとYKさんが「こっちの方がおいしそう」と、HKさんが「と・ろ・け・る、なんて書いてあるからおいしいに決まってるわね」とハヤシライスの方を選んでくださいました。言葉のやりとりだけではメニューを選ぶのがなかなか難しい方も多いので、字や写真など視覚的に分かりやすいよう意思決定支援することの大切さを感じました。

11月24日（火）
ティータイムの用意をして、食べ始めようとしたタイミングでOoMさんが居ても立ってもいられないご様子で荷物を抱えて外へ出かけようとされていました。理由を聞くと「これだけじゃ、みんな足りないと思うから太巻きでも買いに行こうと思って…ちょっと行ってきます！」と仰りました。どうしても買いに行きたいご様子だったので、散歩がてら外にでましたが、コロナ渦でなければこんな時、「では太巻き買いに行きましょう！」と言えたのにと残念に思いつつ、でもみんなで作れたらきっと楽しいなと思いました。食べたいものを言っていただけるように、食べていただけるように関わっていきたいと思います。
11月29日（日）
夕方から、ソワソワし始め、「じゃ、そろそろ帰ります」と仰っていたお年寄りもだんだん、あんずの生活に慣れてきました。夕がたはいつものように皆さんと夕食準備されています。夕食後は、食器洗いされてから、スタッフとお話しをされています。しばらくするとバックを持たれ「そろそろ帰りましょう」と仰っています。「私たちと泊まっていきませんか」とお話しすると「そうか～、じゃ泊まります」と玄関まで向かわれることなくお部屋に戻られています。、「一緒に寝ましょうか」と笑いながら冗談まで言われるようになりました。少しづつ皆さんと慣れ、安心した生活が送れるよう支援していきたいと思いました。（寺内）

11月28日（土）
秋から冬らしい季節になり寒くなってきたからか、皆さんお布団が暖かくて気持ち良いようで毎朝5時頃に起きられるお年寄りも「もう少しだけ…」と幸せそうな表情で朝7時まで眠っておられました。よく眠れて元気とやる気に満たされた皆さんは和やかな雰囲気と笑顔で朝食を召し上がられておりました。たまにはゆっくりした朝もいいなと思いました。